「こういう取り組みをチームで始めてみたい」だとか、「新しいコーディング規約を考えてきたので、これを導入してみたい」だとか、「こういうツールを導入してみたい」だとか、チームに対して提案をする場面というのはよくあると思います。実際に提案する際には、以下のような 4 つのフェーズからなるフローで進めることが多いと思います。
- 提案の概要をまとめた資料 (提案書) を作成する
- 何故それをやりたいのか (背景・動機)
- どんなことをやりたいのか、やってみてどんなメリットがあるのか
- 懸念やデメリット、代替案などはあるか
- 1の提案書を誰かにレビューしてもらう
- 意見をもらって、提案書を適時修正するフェーズ
- 再度レビューに出して、チームから承諾をもらう
- 提案を実行する
で、この 2 についてなのですが、id:mizdra はこのフェーズで傾聴を大事にしています。レビューに出したら、色々な人からフィードバックコメントを貰えると思うのですが、それを傾聴するようにします。どんな些細なことでも、相手の気持ちや考えに寄り添って、丁寧な解決策を提示してみる。レビューする人のスキルは大抵バラバラで、時にはちょっとずれた意見をもらうこともあると思うのですが、そういう意見にも突き返すことなく、真摯に対応することを大事にしています。
意見をくれた人を突き返すようでは、あきれられたり、意見を言うことを恐れるようになってしまって、逆に意見が貰えなくなってしまいます。意見を貰うために提案をしているのだから、意見を気軽に言ってもらえる状態を目指すべきです。些細な意見でも、コミュニケーションを繰り返すうちに思わぬ発見があることもよくあります。しかもそれが思いの外重要なことだったり… どんな意見も大切にすることが重要です。
そもそも意見を無視して提案を押し通そうとするのなら、意見を聞く機会を設ける必要もないので、提案なんかせずに勝手に進めれば良いですからね。何が言いたいかというと、意見を突き返すようであれば、それは提案とは言えないということです。
傾聴は提案以外でも色々な場面で重要なスキルなので、提案以外の場面でも意識していけると良いですね。